2012年10月31日水曜日

コミュニケーションとモチベーション4

 
患者さんとのコミュニケーションの基本
 
前々回にお話ししたように、一対一のコミュニケーションはニューカムのいうABX理論で考えることができます。
 
人Aと人BがXという話題についてコミュニケーションするということです。
 
これを歯科医療の現場では人Aが患者さん人Bが歯科医であったり衛生士であったり、受付であったりします。Xは当然その歯科医院で展開される歯科医療ということになります。
 
ここでは、患者さんと歯科医の例でコミュニケーションについて考えてみましょう。
 
例えば、ゴルフ友達が歯科治療を目的に来院したとしましょう。
話題の対象Xをゴルフとしたときは、ゴルフを通じてその友人とは良好な関係が構築されている場合がほとんどでしょう。
しかし、その友人が患者さんとして来院したときは対象X=歯科医療として、信頼関係を構築しなおさなければなりません。
この信頼関係構築のステップについては、次回から・・・・・・・

2012年10月29日月曜日

コミュニケーションとモチベーション3

 
明日から札幌での日本シリーズ 果たして優勝の行方は?????
私は秘かに日ハムの優勝を願っています。というのは、ジャイアンツというチームには
江川問題あたりからクリーンなイメージを持てません。
 
 
 
コミュニケーションとモチベーションの話題の続きです。
 
ニューカムは左の図のように人Aと人BがXという話題について話し合うのが、一対一のコミュニケーションだと述べています。
歯科医院での患者さんと歯科医師のコミュニケーションも右の図のように表わすことができます。


2012年10月26日金曜日

コミュニケーションとモチベーション2

ホトギスです。若葉や花にある斑点模様が、鳥のホトトギスの胸にある模様と
似ていることからこの名になったようです。
さて、前回の続きですがホブランドの実験結果から皆さんは何が大切か?と考えますか。
私は、歯科医師は歯科医師としての品格を持ち、歯科医院は歯科医院としての品格を備えることが大切だと考えます。
歯科医師の品格の第一歩は、清潔感だと思います。清潔感溢れる服装も大切です。
さらに大切なのは、自信に満ちた態度も大切です。一朝一夕には備わりません。普段からの積極的な心構えと努力が大切でしょう。
12月の8日に新しい歯科医院を開院しますが、もう一度 歯科医師の品格、歯科医院の品格について考え直してみたいと考えています。

2012年10月25日木曜日

コミュニケーションとモチベーション1


鉢植えのブルーベリーの紅葉が始まりました。寒い土地ほど赤色に染まるようです。
果たして、我が家の紅葉はどの程度の赤色まで紅葉するのかか?
ときどき観察したいと思います。

前回までのタイトルはインプラントでしたが、今回からはタイトルを改めました。
いよいよ本題に入っていきます。
まず、ホブランドの実験から紹介したいと思います。
ホブランドは、A、B、C 3つのクラスの高校生に「非行少年の処遇」に関する話題について、Aクラスには講師は判事、Bクラスには一般人、Cクラスにはかって非行少年であったと紹介し、同じテープを聞かせた後、この講演の内容は正しいかという質問をしたところ下の表のような結果が出ました。
 表をクリックするとか拡大できます。

皆さんは、この結果から何が大切だと考えますか?





2012年10月24日水曜日

インプラント4


今年も秋明菊(シュウメイギク)が花を咲かせました。
本来の花の色は赤紫色です。中国から渡ってきた外来種ですが、ジャパニーズ・アネモネという
別名があるそうです。アネモネはギリシャ語で風という意味で風の花ともいうそうです。
そういえば、今日も風に揺れながら可憐に咲いていました。
花言葉は、「忍耐」、「多感なとき」、「薄れゆく愛」
 
インプラントについて書くつもりが、コミュニケーションの話になってしまいました。
何回かコミュニケーションやモチベーションについて書いた後はインプラントに話に戻し帳尻を合わせる予定です。
 
 
さて、拙著「成功への歯科医療ーコミュニケーションとモチベーションの進め方」は平成元年に上梓しました。
聖路加国際病院の理事長・日野原重明先生の講演会には、学生のときから参加させていただき影響を受けていました。日野原先生の御著書も参考にさせていただきましたので、この本を出版し、すぐに日野原先生に送らせていただきました。
その時のお礼状には、「この種の本は必要とされながら数が少ないので、聖路加国際病院の研修医の講義の資料として使わせていただく」という内容でした。
その後、日野原先生の主催されているライフプランニングセンターの記念講演会にお呼びいただき600人の聴衆の前で、日野原先生、女子栄養大学学長・香川先生とご一緒に講演させていただく栄誉を賜りました。
 
一生のよき思い出となっています。
 
続きは次回に・・・・・・・

2012年10月22日月曜日

インプラント3


前回、前々回に紹介した全顎インプラントで補綴したケースのパントモです。

前回にも触れましたが、このような患者さんとどのようにコミュニケーションを進めていくかについてお話ししたいと思います。


 
これから何回かにわたってお話する話題は「成功への歯科医療━コミュニケーションとモチベーションの進め方」という本からとったものです。
この本の誕生は、26,7年前に現日本歯科大学理事長・学長を務めておられる中原泉先生から突然電話をいただいたのがきっかけです。「先生も長い臨床経験があるので、そろそろまとめて本にしたら」というお話でした。
最初は専門である補綴領域の本をと考えていました。スライドを整理してみましたら、大した内容になりそうにもありませんでした。
そのころ、歯科医療を進めていくにはコミュニケーションやモチベーションは大切だと考えていましたが、参考になる本がありませんでした。
そこで一念発起して、このテーマで本を書いてみようということにしました。
 
続きは、次回に・・・・・・


2012年10月18日木曜日

インプラント2


庭の菊芋に蝶がとまっています。
 
菊芋は菊に似た花をつけ塊茎が芋に似ているので、この名がつきました。
9、10月に花を咲かせ、10月終わりには塊茎ができます。
塊茎は牛乳煮、バター焼き、フライ、スープ、味噌漬け、煮物などの
食材として用いられるそうです。
食感はレンコンやジャガイモと似ているそうです。来月には掘り起こして食してみたいと思います。
 

 
前回の
下をインプラントにしてから1週間経過しましたが、
非常に満足しています。普通の義歯とは全く違い
自分自身の歯である様な感覚です。


というメールをいただいた患者さんの初診時のスタディモデルです。
すべての歯がポケットが深く、上下の動揺があります。

皆さんは、このような患者さんがみえたら、どんな声掛けをしますか?
「もっと早く来ればよかったのに」
「よく、こんなになるまでほっておいたね」
「大変つらい思いをされていますね」

意外に、患者さんへの最初の言葉のかけ方で患者-歯科医関係が決まるのかも知れませんね!


 

2012年10月17日水曜日

インプラント

画像をクリックすると拡大されます。ぜひ拡大してご覧下さい。

庭の金木犀です。いま、花の匂いを嗅ぎながらブログを書いています。甘いいい匂いです。
この花を、白ワインに漬けたものを「桂花陳酒」というそうです。今度、中華料理店で試してみます。時間があれば、自家製の「桂花陳酒」を作ってみたいと思っています。
患者さんから次のようなメールをいただきました。
 
いつもご連絡ありがとうございます。

明日お伺いしますのでよろしくお願いします。

下をインプラントにしてから1週間経過しましたが、

非常に満足しています。普通の義歯とは全く違い

自分自身の歯である様な感覚です。

この患者さんは上下数本の歯が残っていましたが歯周病が進行していたため、全部の歯を抜歯しました。結果的には、上下すべての歯をインプラントで補綴しました。
数回にわたり、この顛末を紹介します。






2012年10月16日火曜日

関節円板前方転位の原因2

 
関節円板前方転位の原因の第一は頬杖です。第二は管楽器のマウスピースです。
管楽器はいうまでもなく、オーケストラには無くてはならない存在です。
個人的に楽しんでいる方も大勢いらっしゃいます。
 
マウスピースにちょっとした工夫を凝らす、または咥えかたを工夫することによって、演奏を楽しみながら、関節円板前方転位を防ぐことができます。
 
前回も強調したように、関節円板前方転位は治すことができないか、
治すことができても大変な努力が必要です。
 
周りの方に、管楽器を演奏する肩がいらっしゃったら注意してあげましょう。
 
 
 

2012年10月15日月曜日

関節円板前方転位の原因1

最近、顎関節症の初診患者さんで目立つのが、頬杖が原因で起きている復位性関節円板前方転位です。
復位性関節円板前方転位はなかなか治りません。当院でも色々な工夫を凝らして治療装置を開発したりしていますが、決定打はありません。
今のところ、「予防に勝る治療なし」というところです。

復位性関節円板前方転位になると、咬合の違和感はいうまでもなく、体が曲がり緊張性頭痛、肩こりなどの身体症状と、易疲労、睡眠障害などの精神症状が起こります。復位性関節円板前方転位が治らない限り一生この症状と付き合わなければなりません。
しかし、この事実は世間では知られていません。

常々この事実をマスコミで取り上げてもらいたいと思っています。

 
この患者さんはパソコンを使うときに必ずこのような姿勢だそうです。
復位性関節円板前方転位で、咬合違和感、肩こり、背中痛、易疲労、睡眠障害で
悩んでいます。




2012年10月11日木曜日

誕生日

 
今日は誕生日でした。
来年の誕生日までの、この一年間には移転開業も経験します。
臨床においても様々な取組みを試み、
今までの人生で経験したことのないような激動の一年にしたいと願っています。
皆さん、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

2012年10月10日水曜日

補綴学会指導医

 
我が家の入り口に咲いている花です。きれいですね!
花の名前には詳しい家内ですが、この花の名前は分かりません。
どなたかご存知の方がいらっしゃったら教えて下さい。
 
 
先週の金曜日に補綴学会事務局から連絡がありました。

実は、補綴学会の認定医の更新時期が来ているのは、知っていましたが学会への出席回数などが少なく、更新は無理だと思っていましたので諦めていました。

学会からの連絡では、「9症例ほど臨床報告があれば更新の条件を満たすので更新されればいかがですか?」という内容でした。

連休に頑張ってみようと思いましたが、9症例そろえるのは大変です。
そこで学会の規約を読んでみたら、いくつか方法があることが分かりました。ここ5年間で関連学会での発表や歯科医師会での講演などが単位に加算されることが分かりました。

2010年の全身咬合学会の抄録を取り寄せたり、2011年の蕨戸田歯科医師会や安曇野市歯科医師会から講演抄録を送ってもらったりしました。
それでも足りないかと思い、2症例ほど症例報告を作りました。

今日は、一日中資料作りに追われました。

いざ、印刷しようと思ったらインク切れです。慌てて渋谷までインクを買いに行く始末です。
今までの更新は大学でお願いしてましたので、こんな苦労があるとは思ってもみませんでした。今までお世話になった方、有り難うございました。

明日、午前中に更新料の郵便振り込みを家内に頼み、ゴルフから帰ってきたら準備した資料を持って補綴学会の事務局まで手続きに行く予定です。認定医の更新ができれば、自動的に指導医の更新もできるようです。


気が重い・・・・・・

昨日・今日

 
昨日はKaVOのセミナーに参加しました。
色々と刺激を受けました。
新しい診療室には「ぜひCTが欲しいなー」という思いを強くしました。

今夕はGCの担当の方に来ていただき GNATHO HEXAGRAPH Ⅲ1 の説明をしていただきました。新しい診療室に移転したら、改めてデモをお願いすることにしました。
私の実証したいことが、この器械で実現できそうです。



2012年10月5日金曜日

非復位性関節円板前方転位

先週 初診でお見えになった23歳の患者さんです。

主訴は、首から肩にかけての慢性的な痛みがとれない。
頭痛もする。
手足の痺れもある。
充分な睡眠時間をとっても一日中眠気がとれない。
家族によると、就寝中の歯ぎしりがひどいと言われる。自分でも歯ぎしりで夜中に何度も目が覚める。

現症は、左右とも閉口時にクリック音あり
最大開口量:33ミリ
下顎小大臼歯部に骨隆起あり

 
 
しょっちゅう頬杖をついているそうです。
どうやら、この癖で下顎頭が後上方に押し込まれ関節円板の前方転位が起こっているようです。
MRIとCTを撮影し、確定診断することにしました。
画像診断の結果は、報告します。
 
何回も強調していますが、関節円板転位を発症する前に関節円板偏位を経験します。
関節円板偏位は、比較的 簡単に治すことができます。関節円板転位を発症すると治療が難しく確実に治す方法が確立されていません。
 
 
 
 

2012年10月4日木曜日

矯正セミナー

 
庭の彼岸花です。別名 曼珠沙華とも言いい天上の花という意味だそうです。
何か良いことがある前に天から降ってくると言われています。
何か良いことがあればいいですね!
 

昨日、今日と矯正セミナーでした。休み時間に撮影しましたのでセミナー中の活気は
伝わってきません。
午前、講義と実習、午後も講義と実習の10日間コースです。
普段、3時間ほどの長い治療時間でも一気にこなすことはできますが、長時間の講義と実習には
集中力が続きません。もっと体力が欲しいですね!
 

2012年10月3日水曜日

KaVo アルクスディグマⅡ

今日、明日と、矯正のコースでした。
矯正を勉強したことがありませんでしたが、やっと矯正の手法が理解できるようになった気がします。
関節円板偏位は比較的簡単に治療できますが、関節円板転位となるとなかなか治りません。矯正の手法を用いて関節円板転位の治療ができるようになるかもしれません。



さて、前回の続きです。
昨日のKaVo アルクスディグマⅡのデモには、サヤカの佐野さんに被験者(患者さん役)としてご足労いただきました。

クリックすると拡大できます。
 
佐野さんは、左上顎側切歯が舌側転位しているために、関節円板偏位を起こしています。自作の3Dスプリントを入れ、腰の違和感が無くなったなどの体調変化を体感していらっしゃいます。
右が3Dスプリント装着時です。鼻筋が真ん中に来ているのが分かります。
 
 
KaVo アルクスディグマⅡのデータで解かったことは、3Dスプリント装着時の方が
ゴシックアーチがきれいに描けるということです。
残念ながら、3Dスプリントを入れないときの画像は保存されていませんでした。
 
佐野さんには、今後も色々な実験で被験者になってもらいたいと思います。
佐野さん無理を言いますが、よろしくお願いいたします。
 
当院の義歯の技工は、すべて佐野さんにお願いしています。上手いですよ!
 
 
 
 

2012年10月2日火曜日

KaVo デモ

 
 
今日はKaVoのアルクスディグマⅡと筋電計のデモをお願いしました。
被験者はサヤカの技工士・佐野さんにお願いし、わざわざ さいたま市からお出でいただきました。
勉強になれば、良かったのですが・・・・・・・
詳細は、次回にでも報告します。

2012年10月1日月曜日

いよいよ10月

 
家内が丹精している玄関先に咲くブルーサルビアです。
故郷はアメリカ南西部テキサスからニューメキシコにかけて、それにメキシコです。
一面に咲いていると素敵でしょうね!
 
 
今日から10月です。
プロ野球のペナントレースも終盤を迎え、CS出場チームも出そろいつつあります。
今シーズン不調の阪神からは、金本、城島が引退です。城島のマリナーズでのファイト溢れるプレーには感動しました。引退する選手があれば、新人の台頭があるはずですが、新人は育たずじまいでした。
どうやら、来シーズンも期待薄です。
 
私の診療室の移転開業もやっと設計が終わり、第一段階通過というところです。「折角、診療室が新しくなるのに、治療内容などが旧態依然では芸がない」といので、新機軸を考慮中です。
明日は、KaVoの顎運動記録装置と筋電計のデモです。
結果は、次回報告します。