2018年7月27日金曜日

咬合違和感症候群(2)

 
最大咬頭嵌合での、チェックで問題がないのに、「どこで噛んだらよいか分からない、
などの咬合違和感を生じるのは、なぜでしょうか?どこに問題があるのでしょうか?
 
下の図は、下顎骨を含めた頭蓋骨の乾燥模型です。赤枠の部分が顎関節です。
顎関節は、頭蓋骨と下顎骨をつなぐ関節です。
頭蓋骨の一部である上顎骨に上の歯が、下顎骨に下の歯が植わっています。
 
上の歯と下の歯の接触を歯科の専門用語では“咬合”と呼んでいます。
 
下の写真は、33歳の歯科医の口の中の写真です。
20年前に近くの上手いという評判の歯科医で右上第一大臼歯に
詰め物(インレー)をしました。
「噛み合わせが高い」と感じ、その旨、歯科医に伝えたのですが
「2~3日で慣れますよ」と言われたので、そのまま放置しました。
なるほど、2~3日で「高い感じ」は、なくなりました。
悲劇は、ここから始まります。続きは、次回に!
 
 
 
 
 

2018年7月15日日曜日

咬合違和感症候群(1)

最近の歯科のホットな話題として、咬合違和感症候群という病名があります。
咬合とは、ご承知のように上下の歯の接触のことを言います。
「グッと噛んで下さい。」このとき、あなたの歯は最大接触面で接触します。
この状態を、最大咬頭嵌合位といいます。
最大咬頭嵌合位は、日常生活では咀嚼時に体験することができます。
食べ物を口に入れると、咀嚼が始まります。咀嚼を続け、食べ物が小さく噛み砕くと嚥下に
移ります。この嚥下に移る直前が、最大咬頭嵌合位です。
この最大咬頭嵌合位のときに、違和感を感じるのが咬合違和感症候群です。
 
咬合違和感症候群は、何も意識せず噛んだときに「どこで噛めばいいか分からない」、
「噛み合わせに違和感がある」、「噛み合わせがずれている」、
「左右のかみ合わせが、違う」、上下の歯が合っていない」などの異常を感じます。
 
しかし、歯科医が咬合紙と呼ばれる赤やブルーのインクでコーティングした8~65ミクロンの
ビニールシートを、上下の歯の間に挟んで「カチカチ噛んで下さい」と言って
最大咬頭嵌合位での接触状態をチェックします。
 
咬合紙
 
上下の歯の接触状態に異常がないが、咬合の違和感がある場合に、
咬合違和感症候群と診断されます。
そして、自律神経失調症身体表現性障害という精神疾患に分類されてしまいます。
しかし、患者さんは精神疾患という診断に納得できず、歯科医院に限らず色々な医療機関を
訪れ続けるるという、ドクターショッピングに走り、エンドレスな治療を強いられることがあります。
 
咬合違和感症候群は、どのような病態なのか?どうすれば治るか?を
実際の治療例を紹介しながら数回にわたり解説していきますのでご愛読下さい。
あなたの咬合違和感症候群は、必ず治ります。
 
 
 
 
 
 
 

2013年3月8日金曜日

顎関節症治療にも春が来ました

 
今日は久しぶりにゴルフに行きました。
ゴルフ場の桃の花は満開で美しいピンク色が印象的でした。
我が家の梅の花も満開になりました。
 
 
クロッカスも可愛い花を咲かせています。
 
 
今年最後の柚子の収穫です。色々な料理の脇役として楽しませてくれました。
 
当院の顎関節症治療も花を咲かせています。
特に困難を極めていました関節円板前方転位の治療も目処が立ちました。
関節円板前方転位が治癒したかどうかは、MRIで確認する必要があります。
当院では、メディカルスキャニングに撮影をお願いし、
読影は日本大学松戸歯学部放射線科教授・金田隆先生に依頼しています。
先日の金田先生のコメントは
「非常に経過が良好でびっくりしています。さすが田中先生と敬服しました。」
というものでした。
 
 

2013年3月1日金曜日

能登の旅2

先月27,28日とまた能登へ出かけました。


今回は能登空港からカキ屋さんに直行しました。能登カキは有名です。特に焼カキは最高でした。

 
カキ飯も美味しく、アッという間に完食でシャッターチャンスを逃してしまいました。
 
 
お腹を満たした後は、温泉です。和倉温泉の「総湯」です。420円の入湯料です。
ご覧のように立派な建物です。中は天井が高く、浴場特有の湯気が感じられませんでした。
できて間もないのでしょうか?綺麗でお勧めです。
 

夜は、例の「幸寿し本店」です。加能カニはなく、地元産の毛ガニでした。
1ヵ月も経たず再訪ということで、食の大歓迎を受けました。ブリ大根、白子、コノワタも
いただきました。おすしは、やはり最高、お酒も8本も飲んでしまいました。
 
2日目は、朝からまた「総湯」です。7時過ぎからのゆったりとした朝風呂は最高でした。
輪島に行き、名物の「朝市」で買い物などなど 夕刻に帰宅しました。
 
 

2013年2月26日火曜日

歯科用ソフト

「最近、ブログのお休みが多いですね」と声をかけられることが、多くなりました。

実は、昨年の12月の引っ越しから、医院で使うソフトを書き換えています。
FileMakerというソフトで、プログラムを作っています。
20年ほど前に作った古いバージョンのまま使っていたのですが、色々な不具合が出てきて作り変えざるをえない状況になってきました。
というわけで、ブログをお休みして、ソフトを作っています。

ソフトが完成すれば、かなり効率的な診療が可能になります。
しかし、道遠しというところです。

2013年2月14日木曜日

バレンタインデー

今日は久しぶりにゴルフに出かけました。
雪やら、矯正セミナーにぶつかったりで、久々のゴルフでした。
成績は、思ったほど悪くありませんでした。
というのは、メガネレンズの傷が気になり、視力を測り、乱視も矯正したレンズを新調しました。
その精か、パットがよく入りました。

昼休みに、キャディさんに呼び止められ思わぬバレンタインプレゼントをいただきました。

 
プリザーブドフラワーというもので、自然の植物を乾燥させ作ったもので、花や葉っぱの
質感・色調が、そのまま残っています。
大変、手間暇のかかるものだそうです。仕事の合間に教室に通い作ったものをいただきました。
早速、明日から診療室のパウダールームの額と架け替えることにします。
 
昨年、「左顎が痛いが、噛み合わせと関係があるのではないか?」という質問を受け、当院で治療した患者さんです。
幸い、顎関節症でも治りやすい関節円板偏位でした。初診時に3Dスプリント装着、2回目に咬合調整で治りました。
 
関節円板偏位関節円板転位の鑑別診断が、大切です。
鑑別の要点ついては、次回にでも・・・・・
 
 
 
 

2013年1月31日木曜日

加能カニは最高


昨日から一泊で、能登空港経由で和倉温泉・七尾の旅に家内と出かけました。
心配していた天候も機内アナウンスでは能登空港は「小雨」ということでしたが、快晴に近い状態でした。
 

能登空港から、七尾市の「すし幸本店」に直行しました。
もちろん、目的は日本海で獲れたカニを食べることでした。地方によって「越前カニ」や「松葉カニ」という呼び方があるのは知っていましたが、この地では「加能ガニ」と呼ぶそうです。
加賀の加と能登の能です。美味しいこと美味しいこと・・・・・・

それと鰤です。寒ブリと言われるように脂の乗った鰤は絶品です。
氷見で獲れた鰤が有名ですが、多分氷見で泳いでいた鰤でしょう。

また、能登空港から七尾に向かう途中にカキの名産地があり、この地のカキも絶品です。いまの季節は小ぶりですが味が濃厚です。

「すし幸本店」はご主人と弟さん(多分)、女将さんの3人でこじんまりと営んでおられます。
丁寧な握り方には、感心します。女将さんも控えめで美しい方です。

どこのすし屋さんでも、必ずと言っていいほど、「シャリを小ぶりにして下さい。」という注文をつけます。
「すし幸本店」のおすしは、こんな余計な注文は無用です。上品で小ぶりなおすしです。

ついつい昼間から6合(家内は1合ほど)の日本酒を頂いてしまいました。お酒は隣町の「??」という美味しいものでした。
大満足の昼食でした。

能登島に渡る2つの橋です。ほろ酔い加減で撮影しましたので・・・・・
 
今日の能登地方も快晴でした。
 
 
遊んでばかりいる訳ではありません。
次回は、最近の当院での顎関節症治療の成果をお知らせします。